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第11回 山田研究会「宇宙における降着現象 ~活動性・多様性の源~」

2023年 6/3(土), 6/4(日), 6/5(月)

趣旨
  天体に落ち込むガスのもつ重力エネルギーの解放が、回転や磁場・電磁波放射との相互作用と相まって、多彩な現象を生み出します。つまり、物質が重力にひかれて中心に落ちこんでいく「降着現象」は、あらゆる天体形成の基盤であり、かつその活動性・多様性発現の源といえます。
  本研究会では、大スケール(銀河・銀河団)から中スケール(星、惑星系)、そして小スケール(コンパクト天体)まで、あらゆる階層にみられる降着現象の実態を、第一線研究者によるレビュー、若手研究者らによる研究発表、そして出席者一同による議論を通して明らかにし、それら天体現象に底流する物理過程を極めることを目指します。
  降着に関する古典的描像は近年、急速に改まりつつあります。理論的研究・大規模数値実験や多波長連携観測に加え、最近特に急激に進展する広視野・高頻度サーベイ観測も続々と各スケールでの描像を書き換えています。それに連動して、せいめい望遠鏡(可視光)やXRISM衛星(X線)などによる観測の今後の展望についての議論も、各研究領域で進展しています。しかし、通常の研究会では天体現象ごとに企画されるため、分野横断的な直接的交流の機会はこれまでほとんどありませんでした。
  本研究会は、天体のサイズにして20桁近く異なるそれぞれの分野で先進的な研究を進めている研究者達が情報を共有し、集中して議論を交えることを目的として企画しました。従来の研究領域の枠にとらわれない自由な議論と交流を促進し、本研究会をきっかけとして、次世代の様々な天体形成・降着現象の研究を牽引していく若手研究者が刺激し合い育成されることを目標としています。

日時: 2023年 6月 3日(土) 13時 -- 5日(月) 16時50分

会場: 現地 + オンライン(zoom)
  京都大学 国際交流ホール (百周年時計台記念館)

プログラム (pdf)

講演公開資料pdf(敬称略): 太田 直美, 滝沢 元和, 根來 均, 志達 めぐみ, 松元 亮治, 野津 翔太

ポスター発表一覧 (pdf)
基調講演(敬称略)、およびセッション構成:
  - 銀河団/銀河形成
  長峯 健太郎 (大阪大),  太田 直美 (奈良女子大)
  - 星/ブラックホール形成
  細川 隆史 (京都大)
  - 惑星系: 系外惑星、原始惑星系円盤、惑星・衛星系形成
  野村 英子 (国立天文台),  佐藤 文衛 (東京工業大),  佐々木 貴教 (京都大),  野津 翔太 (理研)
  - コンパクト天体ガス降着
  秦 和弘 (国立天文台),  森山 小太郎 (ゲーテ大),  木邑 真理子 (理研)

申込:  [参加申し込みは終了しました]

  現在のところ、口頭発表もポスター発表も現地参加のみを予定しています。
  新型コロナウィルス蔓延状況によっては、対面参加人数を制限させて頂く場合があります。

  参加を申し込みされた方へ、初日の1週前にオンライン参加用URLをお知らせします。


世話人:
  嶺重 慎,  野上 大作,  前田 啓一 (京都大学),  野村 英子 (国立天文台),  米原 厚憲 (京産大),
  平下 博之 (台湾 中央研究院),  川口 俊宏 (尾道市立大)

連絡先: kawaguchi あと onomichi-u.ac.jp
  「 あと 」を@に替えてください。
  平日で二日経っても返信が無ければ、通信トラブルなどの可能性があります。

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